これはやくたいもない(益体もない)・・・
この言葉を聞いてピンときた方は・・・ゑんま堂狂言マニアの方です
京都の三大念佛狂言のひとつゑんま堂狂言に今年も行って来ました
予想していましたが普賢像桜は終了(涙)
この時期満開になることが多い木香薔薇も遅かったです
1日の演目は
〇えんま庁 〇二人大名 〇福釣り 〇靭猿
以上四演目です
狂言かべかわらばんに紹介されていました
2歳デビューですか 頑張れ
狂言かべかわらばんに載っていたゆらちゃん
おかあさん?に連れられて登場
お客さんを見せて・・・慣れさせるためでしょうか
さて、鰐口と太鼓を叩いて・・・始まります
えんま庁からスタートです
〇えんま庁
本公演期間中、きまって最初に演じられる狂言です
ゑんま堂狂言は、通常セリフがあります
物語の筋を知らなくても十分楽しめます
しかしこのえんま庁は、笛・太鼓のはやしで無言で演じられています
鬼が鉄杖を持って登場
閻魔法王と帳付を迎えます
鬼は亡者を引き連れて、亡者を座らせて色々といじめて喜びます
鬼は亡者の持った巻物の不思議な力に、逆に負かされてしまいます
鬼は、亡者から無理矢理に巻物を取り上げ・・・
帳付は、内容を読んで亡者が善人であることを知ります。
亡者を解放して鬼を懲らしめます
巻物の力には叶いません
亡者を背負って極楽へと案内して行きます
〇二人大名
大名の右内は、左内を誘って東山清水寺へ参詣に出かけます
ちょうどそこへ町人が通りかかります
無理やり太刀持ちに仕立て上げます
持たされた太刀を使って逆に
二人の大名を脅し、色々と注文をつけ始めます
踊れといわれて・・踊ります
鶏のマネといわれて・・鶏に 扇子が泣かせます(笑)
相撲を取れと言われて・・どさくさにまぎれて大名たちの逆襲に遭います
〇福釣り
宝の虫干しがあると聞いた参詣人は庄屋の屋敷へ出かけます
庄屋さんに色々質問します
雪帽子 これを被ると透明人間になる・・・と庄屋
恵比寿様が使った釣り竿
これを使えば何でも好きなものが釣れるぞよ・・・と庄屋
酒が飲みたい・・・酒が釣れました
刀が欲しい・・・刀が釣れました
嫁さんが欲しい・・・なんと嫁さんが釣れました
さて祝言にという運びになります
ガンガン大酒のみの嫁
嫁の顔を見て・・・・
逃がしませんよと・・・(笑)
〇靭猿
狂言を始めた子役がまず最初にチャレンジするのがこの狂言の猿役です
猿引きです
2歳デビューのゆらちゃん 猿の面を付けても緊張感が・・・
大名を引っ掻いてしまい反省猿状態(笑)
怒った大名 猿を殺すと・・・
ちょっと待ったぁ~・・・と猿引き
育ててきた猿を殺すなら せめて自分の手で
すると猿は 勘違いして芸を始める
それを見た大名は 哀れに思い許す
めでた しめでたし
おしまい・・・と
ざっとの説明で分かり難いと思います
詳しい狂言の内容は・・・ネットで検索してください(笑)
さて、ここで最初に出てきた「これはやくたいもない」(益体もない)ですが
調べてみますと・・どうも静岡の方言とのこと
どうして狂言に静岡の方言が出てくるのかわ分かりません
意味は 「役に立たない くだらない」とのこと
劇中に何度も出てきます
現代風に言いますと・・・・「えっ、マジか」・「んな、バカな」が近いかも(笑)
一度、ゑんま堂狂言にお出かけください
面白いですよ・・笑えますよ・・そしてちょっとだけ泣けますよ・・
https://line.me/S/sticker/1090260