雪丸の京都散歩2

雪丸号(自転車)に乗ってちょっとディープな京都をご紹介します

社寺

このブログに掲載されている文章・写真・画像・イラストなどの無断転載を禁じます。

輪灯の灯芯揃え

京都を散歩するとき時間があると
西本願寺の「お西さんを知ろう」によく参加します

阿弥陀堂や御影堂にお参りします
その際に阿弥陀堂なら阿弥陀さまの両サイドに
御影堂なら親鸞聖人さまの両サイドに「輪灯」と呼ばれる
灯明があります
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御影堂の輪灯です

ところで輪灯って・・・
浄土真宗で使われる仏具の一種で仏壇内に吊るして
灯り(照明)として使われるものです 主に真鍮製です

その他の灯りとしては、燭台(ろうそく)燈籠などがあります
「無明の闇を照らす智恵の光」ですね

お西さん・浄土真宗本願寺派では、皿と輪の部分に菊の花が
装飾された菊輪灯が使用されます
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御影堂の親鸞聖人です
g up
菊の装飾がきれいです
ピカピカに磨き込んであります

何度もお参りに行くと輪灯の前に踏み台に乗って
僧侶の方が何かをしている光景に出会す
結構な時間何かをしています
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こちらは、阿弥陀堂の輪灯です
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たまに踏み台から降りて輪灯を見つめている
そしてまた踏み台に上がって
何でしょうか

実は、これ炎の高さを調整しているのです
この輪灯の光は、油を燃焼させて灯りにしていますが
何本もの芯を束ねてあるもので
灯りそのものは横長の長方形の形状になります
上の辺が一直線になるように芯を一本一本長さを調整します

この炎の調整を真後ろから見ると何かを食べているようにも見える
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以前 サンコンさんがお葬式で焼香をする際
前の人が抹香をつまんで額におしいただいている所作を
真後ろから見て 食べていると勘違いして抹香を
食べてしまったという話をテレビでしていたことを思い出しました(笑)


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後七日御修法 結願日

1月8日の後七日御修法の初日を見学
初日を見学したのなら結願日も見学したいと言うことで
1月14日また東寺に行きました

初日と同じく14日も素晴らしい天気になりました
今年は、14日が日曜日
全国から真言宗のお寺さんが檀家さんを連れて東寺に
お越しです もちろん後七日御修法見学に
観光客と檀家さんで賑わっています

10時 時間通りに本坊を出発
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僧侶の木靴が砂利を踏み締めて歩いて行く
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ザッザッと音が心地良い
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11時30分過ぎ 宮内庁の勅使(京都事務所長官)が
焼香参拝のために
灌頂院へ

再び灌頂院が閉ざされ21座目最後の祈りが始まりました

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石の道に直しが入ります
終わるまで少し時間があるので東寺周辺へ
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羅城門遺址(花園児童公園)
ここで一度してみたかったことが
「羅城門」を読む いや、データで聴く
聴き終わると老婆が現れそうで振り返る(笑)
今後は、高瀬川で高瀬舟を聴きましょうか

時間になりました 東寺に戻ります
すでに多くの人がスタンバイ
灌頂院へ
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ご一同が灌頂院から出て来られました
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天皇の御衣もお戻りです
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これから御影堂に向かい弘法大師空海に法要ですね
でもそちらに行くと後拝みがありますので
見学を終えると同時に後拝みの行列になっています
御影堂には行かないでここで待ちましょう

後拝みとは、後七日御修法が終わったばかりの
灌頂院が一般公開されます
4月21日の正御影供にも一般公開されます
6時間程の公開です 例の閼伽井の絵馬ですね
この時は、灌頂院の建物の中には入れません

後七日御修法結願日の公開は、1時間だけとのこと
灌頂院の建物の中に入れます
コロナ禍で今年の公開は、4年振り しかも日曜日
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閉じていた東門が再び開けられました
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後七日御修法の結願日限定の御守りのお授けです
人気の御守りです
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灌頂院内は、撮影禁止です
靴入れの袋を貰い中に足を踏み入れると
床は、敷瓦です 簡易スリッパ等があると便利です

御修法には真言宗各派総大本山の御山主や定額僧の高僧方が出仕
特別の法具を整えて修法されます
潅頂院内には堂内西側に金剛界曼荼羅
東側に胎蔵曼荼羅を安置し
それを一年交代で本尊として修法します

最初は、胎蔵界曼荼羅 五大尊(五大明王)
西に金剛界曼荼羅を安置 この前で本年は、勧修寺流にて奉修
各壇には法具が沢山並べられています
弘法大師が、唐から持ち帰ったとのこと
そう思って見ると時を超えたような不思議な気持ちになります

金剛界曼荼羅の裏側(西側)に行くと息災護摩壇・増益護摩壇
そして東に回ると聖天壇がありました
目を引いたのは、お供え物 見覚えのある清浄歓喜団でした

一番東側(ちょうど胎蔵界曼荼羅の後)に十二天壇
これでちょうど一周したことになります
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外に出ると神供壇がありました
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閼伽井の絵馬です

北門から出るとまだまだ灌頂院に入る長い列が
一時間で終われるのでしょうか・・・・・・
真言密教最高の儀式として尊ばれる後七日御修法が
行われた灌頂院内を見学できたことは貴重な体験でした

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東寺 後七日御修法 初日

東寺 後七日御修法・・・とは

長い間 見学したいと思っていました 
後七日御修法 ごしちにちみしほ と読みます
やっと今年そのチャンスが有りました
見学といっても法要自体を見学できる事はなく
法要が行われる灌頂院に入場される行列を
見学するだけですが・・・

1月8日 後七日御修法初日 良い天気に恵まれました
真言宗最高の儀式ということで行列を見学するだけですが
少し緊張しています


その前に「後七日御修法」ってどんな法要でしょうか
一番最初に来る言葉は、「真言宗最高の儀式」です
以前は、正月に宮中で行われた重要な行事です
後七日と言われる由来は、1月1日~7日を神事で
1月8~14日を仏事で営むためで 後の七日間の仏事を
後七日とよんだことです

ところで平安京に東寺と西寺の二ヶ寺のみ造営が許された経緯を
考えるにあたり 真言宗の役割のメインは「国家鎮護」
個人の除災招福・心願成就等ではなくあくまでも国家

「身は高野、心は東寺に納めおく」
今では、四国八十八箇所巡りのお遍路
庶民の信仰が盛んですよね
弘法大師信仰で我家は、真言宗ではありませんが仏壇には
弘法大師が祀られています(笑)
「南無大使遍照金剛」7反

ちなみに空海が高野山に旅立つときに
東寺の不動明王が涙を流して見送ったのが
この西門です
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閑話休題
後七日御修法は、そうではなくて本来?の
鎮護国家、五穀豊穰、国土豊穰を祈る儀式です

東寺の説明も見ましょう
後七日御修法について
後七日御修法は国家の安泰や五穀豊穣、世界平和を祈願する真言宗最高の厳儀です。
弘法大師の進言により、中国・唐の高僧が皇帝のために始めたのにならって
承和元年(八三四)に宮中真言院で営まれたのが始まりです。
翌年には弘法大師自ら大阿(導師)となって奉修されました。
それ以降諸般の事情により一時中断はありましたが現在まで継承されています。

本年は勧修寺流にて金剛界曼茶羅の前で奉修され、
真言宗十八本山の御山主況下をはじめとして各山の高僧方十五名に
それぞれの配役を司り一日三座七日間にわたり天皇陛下がお召しになられる
御衣を加持し、鎮護国家、国民全ての人々が安寧でありますように熱祷仕りました。

こちらの説明では、「鎮護国家、国民全ての人々が安寧でありますよう」と
なっています

8日東寺に到着したのは11時頃
初めての後七日御修法見学なので遅れたかも
しかし、まもなく天皇の御衣が到着
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後七日御修法では、天皇の代わりに天皇の着物の
御衣が来ます・・・ということでしょうか
いや、御衣を加持することにより鎮護国家を祈るということでしょうか
程なく
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天皇の勅使(宮内庁の京都事務所長官)とともに
僧侶が天皇の御衣が納められた
唐櫃をかついで灌頂院にむかいます

12時少し前になると本坊の前に
青い衣装の先払いと呼ばれる方が待機
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いよいよ灌頂院へ移動開始です
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真言宗の高僧が本坊から灌頂院までの約300mを
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ゆっくり進んで行きます
大きな朱傘とともに移動します
出仕者は15人です 真言宗の各宗派の代表者です
後七日御修法の出仕者に選ばれることは
大変名誉なこととのことです
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サザンカがキレイです その横を進みます
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灌頂院に着きました
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全員中に入ると灌頂院の門は閉ざされます

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天皇の勅使(宮内庁の京都事務所長官)も灌頂院へ
焼香参拝なさいます

約1時間40分 再び灌頂院の門が開かれ
同じように本坊に帰ります
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多くの僧侶のみなさんも合掌してお見送りです
本坊に到着しました

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朱傘に日が当たり影がキレイです

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本坊から灌頂院までの間 
幅約60cm  高さ10cmの道が作られています

東寺 後七日御修法 結願日のに続きます

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2024年京都お正月 その2です

司馬遼太郎氏の「古寺巡礼」から
京都観光のスタートはここから
「東寺の御影堂の前で待ちましょう」ですね
と言うことで久々の東寺・生身供からスタートしましょう
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今回は、西門から入りました
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朝6時からです
お決まりの開経偈からです
仏舎利のお授けです
やはりエアーお授けでした
「南無大使遍照金剛」11反です
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夜が明けてきました

さて、西に向かいます
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鎌達稲荷神社です
鎌達稲荷神社と言えばサムハラ御守りでは
災難除けや勝運御守りです
「奇跡を招く」御守りと言われて人気の御守りです
御守りに書かれている「サムハラ」というのは
漢字で表すことができない「神字」と呼ばれるもので
それ自体強い力が宿っています
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戦国時代の武将達が身に付けたとのことです
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近くの西寺跡公園  西寺は、これだけです

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歩道にある西寺跡のプレートです

時間になりました またまた東寺へ
修正会です
13時に法要が始まります
しばらくして御宝印を御影堂の柱に三回押していきます
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全ての柱に三回づつ 厄除け 結界を張っているようです
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さて御宝印を押した用紙をいただきます
頭に御宝印のお授けです 去年まではエアーでしたが
今年はしっかり御宝印(ごはん)を頭にペッタっといただきました

東寺を出て東に向かいます
鴨川を越えて本町通りを北進しましょう
もうお分かりですね 辰年ですから
瀧尾神社に到着しました
何と 凄い行列が諦めましょう 北進します

着きました 豊国さんこと豊国神社です
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毎年恒例の干支のオブジェです
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初詣です 三が日限定で唐門が開かれ本殿前で
お詣りができます

そしてこれまた三が日限定で見ることができる
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中まで入ってお詣りできるということは
もうお分かりですね 普段絶対に見ることができない
唐門の扉の裏側を見ることができるのです(笑)

お正月の京都散歩はここまでにします
本年も「雪丸の京都散歩2」よろしくお願いいたします

あっ、こちらもよろしくお願いいたします
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2024年京都お正月 その1です

皆様 2024年
明けましておめでとうございます。
本年も「雪丸の京都散歩2」宜しくお願い致します。

2024年の幕開けは、大変な災害と事故が起こりました
被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます
また亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます
行方不明の方々のご無事をお祈りいたします
皆様が一日も早く元の生活に戻れることを
心よりお祈り申し上げます


2024年京都お正月 その1です

1月2日京都のお正月 色々回りましょう
さて、何処に行きましょうか

最初は・・・
千本釈迦堂の「釿始め」でスタートしましょう
10時からです
ところで「釿始め」って・・・
釿始めとは、御所出入りの宮大工等(番匠)が、
正月に一年の安全を祈願する儀式です
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色々な大工道具 キレイですね
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墨壺・差し金で木材に墨を入れます
釿で木材を削るポーズ ポーズだけかと思いきや
少しだけホントに削ります
槍鉋も削ります
2020年までは広隆寺で行っていました
2022年から千本釈迦堂で釿始めを行っています

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北野天満宮です さすが混んでいます

地蔵院(椿寺)で本尊の五劫思惟阿弥陀如来の特別拝観に
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神亀三(726)年行基菩薩による開基
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最初は、天野屋利兵衛のお墓にご挨拶
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鍬形地蔵尊、十一面観音菩薩とお参りして
いざ、五劫思惟阿弥陀如来のところへ

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ちょうど11時からの法要に参加 修正会です
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五劫思惟阿弥陀如来様です ふくよかな仏様
パンフレットからです

さて、今出川通りを東進 堀川通りを北進
普段は、訪れる方も少なく いやご存知ない方も
多いと思います
前置きが長くなりましたが、「紫式部の墓所」です
そうです今年の大河ドラマ「光る君へ」
主人公は、紫式部ですから紀行でここが
紹介されるので(はず・笑)行きました
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お参りします
入って行くと石畳の一部が盛り上がっています
転ばないように注意して下さい
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紫式部のお墓です・・・合掌
今年は少し賑やかになります

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小野篁のお墓です
小野篁って・・・検索して下さい
何故二人が・・・検索して下さい すみません

ここまで来たら・・・
お会式桜に会いに行きます
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妙蓮寺 お会式桜です
先月より多く咲いています
南に・・・晴明神社は混んでいるだろうね
東に向かいます
辰年なので岡崎へ 妙見さんへ 満願寺へ
丸太町通東進して平安神宮裏を右へ岡崎通りへ
すると久しぶりにお会いした
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ヤサカ四つ葉タクシー しかも空車
少し迷いましたが停めましょう(笑)
「記念乗車ですが良いですか?」と
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何回か四つ葉タクシーに乗りましたが
女性ドライバーは初めてでした

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洛陽十二支妙見めぐりの第5番札所 満願寺
京都御所・紫宸殿を中心に十二支の方角に祀った妙見宮を
巡って福寿開運を祈願します
満願寺は、辰の方角に当たります

昨年よくお参りに行った満足稲荷に行きましょう
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満足稲荷さんです
2-018 2-019
コン吉とツネ松
毎年恒例お正月おみくじ
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今年は、干支ではなくこちらの
白ぎつねおみくじ(巻物)です
ちなみに大吉でしたぁ(笑)
ここで時間になりましたのでお西さんに向かいます
15時30分の「お西さんを知ろう」に参加しました
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目隠塀の迎春
2-022
最近できた西本願寺のロゴです

16時になり日没勤行開始の鐘が始まりました
阿弥陀堂で「重誓偈」引き続き御影堂で「正信念仏偈」が
行われます


本日は、ここまでです
2024年京都お正月 その2に続きます

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