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申し訳ございません

今回は、久しぶりに狛犬です
場所は、車折神社

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南から・・・三条通の鳥居から入りましょう
この道 三条通なんです
三条大橋が有名ですが京都市を東西に走っていて
ここまで延びています

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社標です こちらでは「社号柱」です 揮毫は 富岡鉄斎
ちょっと訳あり社標なんです
元鳥居の部材を再利用したものです(旧第二鳥居跡)
バスが・・・
2007年12月
車折神社では8日、観光バスが鳥居(1908年建立)をくぐり抜けようとして、
高さ約3メートルの柱の連結部と接触し、石材の一部が落下した。

材木を組み込む応急措置を取ったが、石は希少な岡山県産の「北木石」で、
全面建て替えには半年以上かかるという。
 
また、再び事故に遭わないように鳥居自体の移築も検討しており、
今のところ修理のめどはたっていない。
正月三が日で約5万人が初詣でに訪れるため、鳥居の損壊部分を
しめ縄飾りで目立たないように工夫するという。
 
今回の事故では、4代前の宮司が「車折神社」と彫った大理石の社号額も落ちて砕けた。
高田亘宮司(61)は「大切に守り継いできた貴重な財産だった。
これはもう修復できない」と落胆する。
 
府文化財保護課は「文化財はほかの建物と違って、簡単には修復できない。
事故で破壊されるのは非常に残念」としている。

最近はもっぱら芸能神社で有名ですね
芸能人の名前が書かれた玉垣が
たくさん奉納されています

先日おじゃました際に撮影会がありました
モデルになっている女の子が二人いましたが 
誰?・・・さっぱりわかりませんでした(笑)
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こちらが大人気です

さて、車折神社の狛犬は4対います
順番に見ていきましょう

表参道をまっすぐ進むと中門です
見えてきました 最初の狛犬です
砂岩でしょうか 地元の石工が造ったとしたら
和泉砂岩が多いのですが・・・
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安政5年(1858年)2月寄進
浪花狛犬です

次は、本殿にあります
普段は、神殿狛犬はご紹介しないのですが
ちょっと特徴がありますので・・・
きれいな狛犬です どうやら九谷焼のようです
尻尾の付根に「九谷」と入っています
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どういった経緯でここに来たのでしょうか
詳しくは、分かりませんが
九谷と京都の関係といえば青木木米です
再興九谷の関係で九谷焼狛犬が車折神社にやって来た
そう考えると・・・ちょっと嬉しいのですが

あと二対の狛犬は 拝殿横と北入口にあります
特徴があって皆さんご覧になっていると思います


拝殿横の狛犬です
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「東京市日本橋区本銀町一丁目四番地 河合半兵衛」
「大正七年三月」
個人寄進

北入口にある狛犬です
拝殿横の狛犬より目に付きます

拝殿横と北入口狛犬は ほぼ同じ形です
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「大正五年七月建」
「大阪市南区恵比須町貮丁目
個人寄進ですが こちらはご家族の名入りです 

このタイプの狛犬は(阿&阿)皆様もご覧になっています
場所は、清水寺ですね

1924(大正13)年に、京都の石材店が仁王門の石の階段などの
大修理を行った際に設置されたようです

チョット変わったこの狛犬の元になった狛犬は・・・
奈良にいます 東大寺南大門
これです・・・
http://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1002089617.html


奉納された年を比べてみると車折神社の方が少しだけ先輩
東大寺南大門タイプをより忠実に再現しているのも車折神社
どういった経緯で車折神社にこの狛犬が奉納されたかは
わかりません
拝殿横が東京 北門が大阪
寄進者は別々なのに同じタイプ・・・
たまたま同じ石工に発注したので
「だんな ちょっと変わった狛犬はどうでしょうか
目立ちますよ いかがですかぁ」的なプッシュが
あったかもしれません・・・もちろん私見ですので(笑)

大正5年と大正7年 2年の差ですが
北門狛犬の方が傷んでいます
両方とも花崗岩っぽいですが 材質が違うのでしょうか

車折神社にお越しの際には・・・
芸能神社の玉垣をご覧になって 次に狛犬たちを
ご覧になってください 楽しいですよ(笑)

https://line.me/S/sticker/1090260
0e807d92