雪丸の京都散歩2

雪丸号(自転車)に乗ってちょっとディープな京都をご紹介します

2018年02月

このブログに掲載されている文章・写真・画像・イラストなどの無断転載を禁じます。

京大仏殿の石垣

今回は、石のお話です
しかも デカい石垣のお話です


天正14年(1586年)、豊臣秀吉は、大仏の建立を計画します
奈良にあって京にない・・我慢できなかったのでしょうか

そして大仏殿と大仏の造営を始める

時代背景は、前年の天正13年(1585)に関白になる
天正14年(1586年)9月9日、秀吉は正親町天皇から豊臣の姓を賜りました
12月25日には太政大臣に・・・・・
まさに 日の出の勢いですね


しかし、地震・火災
大仏本体も最初は木製でトライしたが地震で倒壊・それならと今度は銅製で・・
しかし、地震で小破 またまた木製でトライしましたが雷で焼失
またまたまた(笑)木製で・・・そしてまた不審火で焼失してしまった

造っては無くなり また造る また無くなる・・繰り返してついに再建ナシとなりました
大仏殿も無くなる・・・・
大仏&大仏殿どちらも無くなった・・・


しかし、石垣は残った・・・ですね
石垣を見てみましょう

かなり巨大です

権力を持った人間  しかも最高の権力
誰も逆らえない   批判さえもされない
(公には)   何故なら逆らえば死が待っている
そんな天下人は 何をするのだろうか?
 
その答えの一つがこの石垣なのでしょうか?
部下(大名)たちに命じての造営

権力者に忖度だろうか
誰よりも大きな石を持ってくる
地元や他の地域からも探してより大きな石を都に運び込む
それを見て天下人は、さぞかし得意気で満面の笑みだったろう
 
その反面  人々は疲弊する
狂気の沙汰・・・この巨大な石垣を見ると
素晴らしさの裏腹にそんなことも感じてしまう

ishig-gaki01

ishig-sekihi
石碑が建っています
大仏殿石垣                  
天正十四年 1586年・・・・
ということはこの石垣は・・・・・今年で432歳
いろいろなものを見てきたのでしょうね  

この石たちの中で有名な石といえば
現存する石垣の北西角にある石
ishig-namida
これですね   白い線が縦に入っています
白い線が涙の痕に見えるところから
通称「涙石」または「泣き石」だそうです


あまりに大きく運ぶのに苦労して涙を流して運んだとか
前田利長が奉納したものとされていますが
前田家を泣かせたといういわれのある涙石・・諸説アリです

少し中に入ってみましょう
ishig-namida02ishig-namida03
何か規則的に穴が開いています
何でしょうか? デザイン?
違いますね   矢穴といいます
こういう穴を開けてクサビを打ち込んで石を割るための穴です

クサビをせり矢といいます
今では、油圧式セリ矢・・・重機の先に付けてガンガン岩を割ります

しかし、ここまで矢穴をあけて何故割らなかったのか
何故矢穴を残したまま運んだのか
わかりませんが 矢穴の深さは約15cmあります
ishig-kitamen
北側の石垣です

隣には 石垣最大級の大きさの石が2つあります
ishig-gomo02

ishig-gomo
隣は、蒲生氏郷寄進の巨大な「蒲生石」
右の石の方が少し大きい

歩道の敷石から計算すると
幅約6m    高さは約3m
奥行きは 見てなくて 分かりませんが
仮に1mとしても
 
花崗岩(おそらく)の比重を2.5とすると
約45トン
実際に吊り上げようとするなら2.8を選択したほうが安全か
すると約50トン
でも運ぶ場合は・・・吊り下げないか・・・この時代(笑)
石を運ぶ台車(そり)もかなり大型になる
大変だったでしょうね

ishig-haku01
京都国立博物館の正門です
ここからは入れません 出ることはできますが
ishig-haku02
考える人が見えます
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京都国立博物館の正門から北側の石垣です

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豊国神社です
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この付近は、風致地区に指定されています
割った矢穴の跡がみえます

ishig-nishimen03ishig-nishimen02
複雑に組んであります いい感じです

三十三間堂・京都国立等 東山七条方面にお越しの際は
ぜひこの石垣をご覧になってください
そして石たちに触れてみてください


お勧めは・・・・雨上がりの満月の夜でしょうか(かなり限定的ですが)
月明りで石垣が光ります・・少し妖艶な感じ
何か語りかけられるかも・・・です(笑)

今回のオマケです
ishig-manmaru
古いタイプのマンホールです
このタイプは、まだ京都市内で多く見ることができます

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四角いタイプ・・何の蓋でしょうか?
このタイプは、珍しいです
涙石のちょっと北の歩道にあります
ご覧ください

https://line.me/S/sticker/1090260
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Winter・・The Four Seasons

平昌五輪のフィギュアスケート男子


羽生結弦選手が金メダル
宇野昌磨選手が銀メダル


同種目で66年ぶりの連覇
日本人選手が表彰台に2人という史上初の快挙

素晴らしかったですね
日本中いや世界中に感動を与えました
スポーツが持つ力・・・素晴らしい
音楽が持つ力も同時に素晴らしかった


フィギュアスケートは京都の話と無関係なのですが
大文字山(如意ヶ岳)や左大文字などに登って
京都の街を見下ろしながら最初に聞く曲が
The Four Seasonsであることが多い

色々な演奏者のThe Four Seasonsを聞きます

フィギュアスケートは音楽に合わせての演技

宇野昌磨選手 フリーのトゥーランドット素晴らしかった


まず曲選び そして演技要素の構成にっていう流れらしい
選曲は、振付師だったり選手自身だったりするとのこと

曲が決まって振り付けが決まる

まず、ルールで定められた要素をどのように入れるかを思案する
SPでは ジャンプ三つ・スピン三つ・ステップシークエンス・・・・
ここまでくると分からなくなります(笑)


今回気になったのは・・・宇野昌磨選手のSPで使われた The Four Seasons
その中の「冬」の部分をアレンジして使っていました
ここからは 完全に想像ですので・・・・


使われた四季の冬 おそらく音源は・・・・
イ・ムジチ  ソロヴァイオリンは ピーナ・カルミレッリ
スコアーに忠実といいますかオーソドックスな演奏で素晴らしい
1982年7月録音の音源


違うかもしれませんが 
細部にわたるまで・カルミレッリの演奏そっくりでしたので・・・
演奏者は、素晴らしい・・・・・
しかし、スケーティングと合っていましたか
あまり合っていなかったような気がしました


誰がアレンジしたのかは分かりません
もう少し音楽と合っていれば点数がアップしたかも・・

以上、フィギュアスケートの素人の感想でした 
お許しください・・・・

ところで羽生君の
エッジカバー(スケートのブレードの保護)の色をご覧になりましたか

緑と紫でした・・・晴明と関係があるのでしょうか・・・紺丹緑紫を意識して・・とか(笑)


今回のオマケです
ヴァイオリンではなく
たまには・・・・こんな感じもお勧めです
あっ、冬ではなく夏で失礼
https://www.youtube.com/watch?v=FVa37f67Hnc


https://line.me/S/sticker/1090260
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2018 節分本番です

さて節分当日になりました

迷います・・・・

京都の節分は、3日に集中しています
節分なので当たり前といえば当たり前なのですが・・・

行きたいところが多過ぎるのです
setsu-poster
阪急沿線のポスターがありました
ここだけで12ヶ所の社寺の節分の行事が・・
どれも行きたい・・しかし行事は、ほぼ同時刻


結局、今年も13時北野天満宮 15時千本釈迦堂へ

午前中は、平野神社の節分祭に行ってみましょう
平野神社節分祭は10時から

雪丸0号で出発 途中、北野天満宮の様子を覗いて見ましょう
神楽殿の最前列は熱心なカメラマンの方で埋まっています
上七軒の芸舞妓さんの舞の奉納がありますので人気があります
寒い中で4時間待ちですかぁ・・・頭が下ります

平野神社に到着しました 平野神社といえば桜ですね
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2月ですので桜の時期には2ヶ月ほど早いですね

しかし、そこは桜で有名ですので・・・咲いています
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十月桜です

境内には弓の的が作られています
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的の真ん中に「鬼」の文字があります      的の裏です(笑)

時間がありますので境内を散策
何度も来た事がある平野神社ですが
・・・石に初めて気が付きました(汗&笑)
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国内最大の餅鉄・すえひろがねです
高さ80cm、厚さ27cm、重さ200kg

へぇ~そうなんですかぁ
かなり強力に磁石がピッタと付きます

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本殿です 美しいですね
平野神社独特の形式は、比翼春日造(ひよくかすがづくり) 
または平野造(ひらのづくり)とよばれています

setsu-hiranookesetsu-hiranooke02
そろそろ 節分祭が始まるようです   身体を清めます

setsu-hiranonyujyo
神職の方と弓を引く方が・・・・

10時になりました 
節分祭が始まりました 静かで良い感じです
20分ほどで節分祭は終了

さて、豆まきましょう まずは鬼門(北東)からまきます
そして裏鬼門(北西)でまきました
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鬼は外 福は内ですね

setsu-hiranomame5
豆です・・・いい感じの豆ですね

そして、的に向かって弓を引く弓神事 こちらまで緊張感が伝わってきますsetsu-hiranoyumi

setsu-hiranomato02
お二人で4本の矢を引きました

40分ほどで無事終了です
「祓いの舞」があると聞いていたのですがありませんでした
節分限定の舞らしいのですが 残念です


天満宮に向かいましょう
本日2月3日は土曜日
毎年節分には来ていますがやはり人が多いですね
setsu-tenmanmanin
超満員です
天満宮は、まく豆の量がたいへん多い・・・しかし人が多すぎですね

setsu-tenmanume
梅が咲き始めていました
季節は進んでいるようです 寒いですけど・・・・ね

千本釈迦堂に・・・
15時に始まりました
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例年のように上七軒の市こまさんと市彩さんの舞の奉納で開始です

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おふくさん 鬼さん 狂言のみなさんで法要の始まりでおかめ像にお参りです
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いつもでしたらラストの豆まきまでいるのですが今年は二条城で集まりがあります
早々に引き上げて二条城を目指しました

二条城の件については後日 ご報告できると思います

今回のオマケです
節分にはオバケという風習があります
鬼に見つからないように普段とは違う格好をして
鬼を騙します

とある花街でオバケを拝見
setsu-obake
芸妓さんが変装してお座敷を回ります
誰が誰だかわかりません(笑)

https://line.me/S/sticker/1090260
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さて、2018節分です その①

2月2日 節分前日・・・まずはここから
2018setsubun01-shin022018setsubun01-shin p
節分といえば・・恵方ですもんねぇ~
大晦日におじゃました神泉苑です

前日なので誰もいませんが・・(笑)
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先日の残雪かと思ったら・・・アヒルさんでした(笑)

2018setsubun01-shinehou
ご存知 恵方社です
今年の恵方・・南南東に向かってお参りして出かけましょう

さて、何処にいきましょうか 
とりあえず恵方の方角に雪丸を走らせる・・と思いましたが
結局、例年のごとく熊野神社へ
西尾さんの接待を目当てに(笑)
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お参りしてさっそくいただきました
ごちそうさまでした


ということで次は・・・みなさんならもうお分かりですね

西尾さんの本店横での接待に・・・

善哉ORきな粉餅・・・・両方はダメです(笑) 
2018setsubun01-zenzai
善哉をいただきました


さて、聖護院へお参りに・・・
ろうそくを一本(50円)奉納しました
すると~
「ろうそく1丁 ただいまのろうそくの施主は、家内安全・息災延命
交通安全・厄除け開運 守らせたまえ~南無・・不動明王 南無・・大菩薩」
「ようお参り ようお参りいただきましたぁ」
拝んでいただきました
2018setsubun01-rosoku

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節分のスターですからね 人気の記念撮影

2018setsubun01-oni01
記念撮影をお願いすると
気軽に「ガォー」と・・(笑)

お次は、須賀神社
節分 須賀神社=懸想文売りですね
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懸想文売り 烏帽子に水干姿で顔を隠している
怪しげですが・・・・ 
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記念撮影をお願いすると
気軽に受けていただけます

ここまで昨年と全く同じ行動です(笑)

ここまで来たら京都検定合格者特典で無料で入ることのできる
京都大学の博物館に行ってみましょう

行きました 見応えたっぷり さすが京大
しかし、真冬の雪丸(自転車)移動の恰好では
暑くて暑くて10分が限界(笑)
後日お伺いしましょう



本日のオマケです
聖護院の鬼さんより強い方が登場です

お子さんとバッタリ会ってしまい大泣き
鬼さんは 必死で隠れていましたが・・・・
ダメでした・・・・
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困ってしまい お店の陰に隠れました鬼さんです

2018setsubun01-oyako
「泣く子と地頭には勝てぬ」・・・ですね(笑) 
真剣に泣きじゃくって・・・帰ってしまいました(泣)


https://line.me/S/sticker/1090260
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