雪丸の京都散歩2

雪丸号(自転車)に乗ってちょっとディープな京都をご紹介します

2015年05月

このブログに掲載されている文章・写真・画像・イラストなどの無断転載を禁じます。

神泉苑祭 2015

さて東寺神供が終わり 本日最後の目的地 神泉苑に行きましょう


神泉苑祭のキャッチフレーズは 神泉苑HPによりますと

「平安京造営から1200年の歴史をもつ神泉苑で、五月二日~四日に
神泉苑祭が行われます。

善女龍王社拝殿には御神輿を祀り、境内には3本の剣鉾が立てられ、
大勢の地域の方や参拝客で賑わう祭典です。

皆様のご参詣を心よりお待ちしております。」とのことです

shinsenen-3hon
大般若経六百巻転読祈願法要・子供みこし巡行・龍王社祭祀
稚児拝礼・お練りなど3日間にいろんな行事がありますが

今年は、「静御前の舞」 奉納を見学に行ってきました
その前に16時からの「雅楽奉納」を見学

いやその前に一言・・
shinsenen-tutuji
うーん、蹴上よりきれいだったりします

shinsenen-toro
満開ですね

さて、雅楽奉納戻ります

shinsenen-ryu
法成就池にいつも止まっている朱色できれいな龍王船・・・・
今日は、動きます(笑)

shinsenen-fune
笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の説明と演奏
雅な感じが法成就池に響き時間がゆっくり流れていく・・・


18時30分から静御前の舞です
2時間ぐらい時間があるので神泉苑周りをポタリング・・・・・

二条城界隈を散策・・・コンビニでコーヒーブレイク・・・ネットに書き込みetc
そのうち空模様が怪しくなってきた・・
ここから七条まで戻らなければなりません しかも雨具なし・・・・

静御前の舞を見るのは初めて・・・迷いましたが・・・なんとかなるさで(笑) 

18時に神泉苑に再び到着・・なんと良い場所はすでに満員
ならばと法成橋西詰に入ってスタンバイ・・・
するとやっぱり雨が落ちてきた・・さすが雨乞いの舞・そして神泉苑(笑)

shinsenen-aka
準備完了 なんとか雨は止んでいます

shinsenen-tsurugi
18時30分 静御前の登場です・・・・うーん 美しい・・・帰らなくてよかったなどと思う(笑)


 「一年百日の旱の候ひけるに、賀茂川・桂川皆瀬切れて流れず、筒井の水も絶えて、
國土の事〔なやみ〕にて候ひけるに、次第久しき例文〔を引いて(ヨ)〕、
『比叡の山・三井寺・東大寺・興福寺などの有験の高僧貴僧百人、神泉苑の池にて
仁王経を講じ奉らば、八大龍王も知見納受垂れ給ふべし』と申しければ、
百人の高僧貴僧〔を請じ、〕仁王経を講ぜられしかども、其験もなかりけり。

又或人申しけるは、『容顔美麗なる白拍子を百人召して、院御幸なりて、神泉苑の池にて
舞はせられば、龍神納受し給はん』と言へば、さらばとて御幸ありて、
百人の白拍子を召して舞はせられしに、九十九人舞ひたりしに、其験もなかりけり。

『静一人舞ひたりとても、龍神知見あるべきか。而も内侍所に召されて、祿重き者にて候に』と
申したりけれども、『とても人数なれば、唯舞はせよ』と仰せ下されければ、
静が舞ひたりけるに、しんむしやうの曲と云ふ白拍子を、半ばかり舞ひたりしに、

みこしの嶽、愛宕山の方より、黒雲俄に出で来て、洛中にかかると見えければ、
八大龍王鳴り渡りて、稲妻ひかめきしに、諸人目を驚かし、三日の洪水を出し、
國土安穏なりしかば、さてこそ静が舞に知見ありけるとて、『日本一』と宣旨を
賜はりけると承り候ひし」と申しければ、鎌倉殿是を聞召して、
「さては一番見たし」とぞ仰せられける。 

義経記 巻第六 より 抜粋

2shizuka
なんといっても後白河法皇お墨付きの日本一ですからね

shinsenen-shizuka01

shinsenen-shizuka1

shinsenen-shizuka

shinsenen-shizuka4

shinsenen-shizuka3
 
shinsenen-shizuka2



 http://line.me/S/sticker/1090260
nana-kanban

 

東寺神供 2015

蹴上浄水場の見学を終えて次はどこに行きましょうか

本日(5月3日)最後に行くところは決定済み 時間は16時
それまで時間があるので・・・・・・
少し遠いが昨年も見学した稲荷祭の還幸祭における東寺神供に決定しようと

しかし、今日は雪丸6号(16インチ)ちょっと東寺まではたいへんそうです
3号にすればよかったと後悔・・・・・
でも東寺までは基本下りなので東寺神供 に決定!!

その前にお約束のお稲荷さんの御旅所へ

touji-inari-kuruma
touji-inari-jyunbi
準備中です まもなく出発 

それでは東寺へ 慶賀門へ向かいましょう
東寺神供の要領は昨年参加したので分かっています

東寺神供って・・・・こちらをご覧下さい 
http://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1002947338.html  

touji-inari-osonae
慶賀門・・お供え物は、赤飯・白菜・大根・人参・筍・昆布・・・準備完了です

昨年は、慶賀門の外から見学
今年は、慶賀門の中から すなわち東寺側から見学することにしました 

touji-inari-totta
久し振りの 東寺のトッタ君・・・でしょうか(笑)


東寺のおばちゃん軍団登場です 
touji-inari-gundan
僧侶のみなさんが通る敷石をきれいに掃きます

touji-inari-soryo
おリンを鳴らして整然と入場でございます


時間になりました 
touji-inari-soryo-2
整列して供奉列奉賛列を待ちます


定位置に下の社の御神輿を乗せたトラックが止まります 
touji-inari-soryo-3
神職の方が下りて来てご挨拶・・・・・

touji-inari-soryo-4
おっ、昨年と同じ方だ

touji-inari-soryo-5
お祓いが終わりますと
東寺の僧から御供と読経の返礼です
般若心経などおリンが鳴ると次へ・・・
そして南無稲荷大明神・・・・南無大師遍照金剛と続く・・・・・

touji-inari-gundan2
オバちゃん軍団は 退場に備えてスタンバッテいる
敷石の上に小石があることは 一つも許さない・・でしょうか 

touji-inari-taijyo
帰りもおリンを鳴らしながら退場されます

touji-inari-taijyo2
以上、東寺側から見た東寺神供でした


さて、次は・・・・神泉苑に・・・


 http://line.me/S/sticker/1090260 
nana-kanban
 
 

蹴上浄水場一般公開2015 (蹴上のつつじ)

昨日のゑんま堂狂言に続いて
GW 2日目 最初は、蹴上浄水場へ

一般公開の初日(5/3~6)
10時、蹴上浄水場到着 9時から一般公開が開始されています
すでに多くの人が入場しています

keage-mon
雪丸6号で三条通を登ってきましたので北側の入口から入ります

keage-bike
HPなどには案内されていませんが自転車は駐輪OKです
入って右側 トイレのところに駐輪します

さて、登っていきましょう

右に左に大きくカーブを描いて上っていきます 

keage-oka
外からもよく見える躑躅の塊(笑)

keage-oka2
躑躅は、確かにきれいです(ちょっと早いか)

南からの入口から入った人と合流して登っていきます

途中に休憩所もありますがどんどん高度をかせいで行きます

さて そろそろ頂上が見えてきました

ここでお茶の接待を受けました 冷たくておいしい 
keage-top
南禅寺の三門が見えます・・・・南禅寺は山門ではなく三門と表記します
景色がよく見えるように木が伐採されています

さて、降りましょう 

レンゲツツジです
keage-ren
ずっと赤・ピンク・白を見てきたので黄色は新鮮に見える

レンゲツツジのすぐそばにあった 幽霊茸・・・・ 
keage-yurei
正式には 銀竜草 腐生植物
一見するとキノコのようですが・・・キノコではないとのことです

keage-renga
蹴上浄水場第1高区配水池の煉瓦建築
明治45年に竣工 
実は、普段入れない浄水場で躑躅よりこちらが見たかった

上から眺めると あれがそうかぁって感じでしたが いやな予感が・・
そうです100年経ちましたのでどうやら保存に向けての工事のようです

近くに来ましたがやはり フェンスがあって近づけません 
keage-renga-up
イギリス積みですね 煉瓦を縦と横に一列づつ交互に積んでいく工法です
(小口積みと長手積みを交互に積む)
塔の部分(八角形でしょうか)の角の部分の加工がおもしろいですね

keage-kiso
うーん、基礎の部分も上から続いて八角形?なのがこちらもおもしろいですね
基礎が見れたのは工事中のおかげ(笑)

下に降りてくると人渋滞が発生している もしや・・・・・
やはりそうでした 「躑躅のトンネル」です 

keage-ton1
しばらく待って入口まで来ました

keage-ton2
内部はこんな感じ・・・・でもあっという間に終わります(笑)

keage-tonhiki
これがトンネルの全体です


11時 雪丸6号のところに戻ってきました 約1時間の浄水場でしたが
来年は、第1高区配水池の煉瓦建築を近くで見たいですね  


  http://line.me/S/sticker/1090260 
nana-kanban
 
 
 

ゑんま堂狂言 2015

今年も行ってきました ゑんま堂狂言

すっかり毎年恒例となっていますと 毎年書いています(笑)

今年も普賢像桜は終了していましたが

木香茨がきれいに咲いている
15-enma mokko
 木香茨毎年きれいに咲いて観客を迎えてくれます

15-enma-yotei
今年の狂言2日目の演目です

2番の「雷」と3番の「花盗人」は昨年観ました 
http://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1002813579.html 
こちらを参考にしていただけると幸いです

15-enma kane
19時 予定通りに始まりました

「でんでん虫」です

高齢になった伯父の長寿の薬に、でんでん虫の黒焼きが良いと聞いた大名は、 
15-enma den-1
太郎冠者を呼び、でんでん虫を捕まえに行かせようとします。
15-enma den-3
しかし、太郎冠者は今まで「でんでん虫」と言うものを見たことも聞いたこともありませんでした。

そこで、大名からでんでん虫がどのような姿・形をしているか教えてもらった
太郎冠者は、屋敷の裏山へ探しに出かけます。 
15-enma den-2
そこで竹やぶの中で眠っている山伏を見つけた太郎冠者は・・・ 

15-enma den-4
 狂言が終わっても、ゑんま堂狂言のわらべ歌「でんでん虫」の歌が頭の中をくるくる回ります。

「寺譲り」
あるお寺の住職が、高齢のために沙弥に寺を譲ることにしました。 
15-enma tera-1

15-enma tera-2
ところがこのさんみさん、一本しかない 
お寺の傘まで気軽に貸し出してしまいます。

そこで師匠坊に今後傘を借りにこられた時のことわり方を
「もしもこれから傘などを借りに参られたら、傘はこの間、逮夜に参り、
おりふし道にて雨に遭い 持って帰って縁側に干しておいたら、
比叡山おろしがドッと来て、宙へ舞い上がり、落ちた所が
骨は骨、紙は紙とバラバラになりましたによって荒縄でひっ括り、
天井裏に吊り下げてござりま
すれば今日のお間には相なりませぬ。」

というよう教えてもらいます。そこへ今度は、馬を借りにお客様がやってきます・・・ 
15-enma tera-3

15-enma tera-4
 
15-enma tera-5

15-enma tera-6
2日は、最高気温が31℃になって昼間はたいへん暑かった
夜は、ダウンやフリースが必要になるときがありますが 
さすがに今回は シャツだけでもOKでした
この時期は 昼と夜の温度差がかなりあって注意が必要です

3日目 4日目は昼の公演もあって サンバイザーの貸し出しサービス
15-enma sun
これはありがたいですね

15-enmado
来年お出掛けください

なお、 演目解説は、ゑんま堂狂言保存会のHPを参考にしました
 

http://line.me/S/sticker/1090260 
nana-kanban
 

山国燈籠・・・休暇中

今回は、「山国燈籠休暇中」です


山国燈籠は、北野天満宮にある燈籠です

先日、オマケで書きました件でまたまた天満宮へ

http://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1019247421.html 

ここで山国燈籠ってなに?です
山国隊が天満宮に奉納した燈籠です

山国隊は、時代祭の行列で維新勤皇隊列として最初に参加します
維新に際して、幕臣が東北地方で反乱したとき、丹波北桑田郡山国村(現在・右京区京北)の
有志が山国隊を組織して因幡鳥取藩に付属し官軍に加勢しました

慶応4年に山国隊が結成されて 京都出陣と東征の前に、藤野斎は山国隊の隊員を従え、
北野天満宮そばの椿寺の茶畑で特訓を行った。
また天満宮には毎日必ず敬礼し、出陣の前にも武運長久を祈願している

明治元年に京都凱旋して明治二年に天満宮に参拝
そして燈籠の奉納となる・・・・山国燈籠

すみません 説明が簡単すぎましたが
お世話になった天満宮にお礼に燈籠を奉納したということですね

その山国燈籠には 隊員の名前が刻んであります

しかし、磨耗が激しくなかなか読み取ることができません
拓本を採るといいとも思いましたが専門家でないので・・・
それに天満宮から簡単に許可されるとも思われないので(聞いていません)
何枚も角度を変えて撮影しました


東面と南面に名前が刻んである・・・あとの面は刻んであるかどうかも不明
東面は特に磨耗が激しく読み取ることが難しい

南面も磨耗しているが 山国隊に詳しい方から隊員の名前を教えていただいて
南面は、ほぼ解明することができました

東面を再度撮影しようと出掛けましたら・・・
無くなっていて絵馬掛所・一願成就の牛さんになっていたわけです 
kitano-yamakuni
山国隊燈籠・・・休暇中です
「今は再建する場所を検討していますので保管しています」とのことでしたので
そろそろかなと・・・


今回は、社務所を訪ねようと境内を歩いていると見覚えがある方が・・・・
天満宮の橘宮司ではありませんか・・・・質問するのにこれ以上の方いませんね

宮司のお話では、今年の10月中には元の場所の近くに再建するとのことでした
東面の解明は今のところ半分くらい
秋に確認・撮影に行くことになりました


 
今回のオマケです

久し振りに等伯に会いたくなり 天満宮宝物殿に入りました
tenman-ema
長谷川等伯 昌俊弁慶相騎図絵馬(天満宮パンフレットより)
やはり凄い迫力で圧倒されます 

tenman-momiji

tenman-momiji-up
なお、5月1日から 紅葉でお馴染みのもみじ苑は「青もみじ」として
今回、初公開されています
宝物殿+青もみじで300円です  お徳です(笑)

http://line.me/S/sticker/1090260 
nana-kanban
 
 
ギャラリー
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
  • 2024年花御堂巡り その2本番
アーカイブ
  • ライブドアブログ