雪丸の京都散歩2

雪丸号(自転車)に乗ってちょっとディープな京都をご紹介します

2014年03月

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清凉寺お松明式

先回の続きになります

お松明式です

無事に狂言も終了して いよいよお松明式

良い場所を確保するには やはり1時間前の19時30分頃に
現地入りして待っていなければなりません(かなり寒い)


seiryoji-otaimatsu0

大松明は、約7mの高さで逆円錐型で3本立てられます


seiryoji-otaimatsumae1

準備万端ですね 屋台もだんだん増えてきました


seiryoji-otaimatsumae2

少し寒いですが良い天気に恵まれました



寒い中(夜になってかなり冷えてきました)開始を待つ

提灯行列のお練りが始まり お待ちかねの点火です20時20頃・・・寒いので(笑)

まず護摩壇に火が入ります

seiryoji-otaimatsuoneri

大量の護摩も次々に投入されて次第に火が大きくなります
そして写経が投入・・・これが大変 
なにせ紙なので火が付いて舞い上がる


いよいよ護摩壇の火が大松明に移されます


seiryoji-otaimatsu2

ずーっと僧侶の方々の読経が続きます
釈迦を荼毘に付す様子を表したのが始まりとされると聞いて・・思わず合掌


seiryoji-otaimatsu3

この日はそんなに風が強くなかったが時折 西から北西の風が舞う
当然 東から南東で見学している方を煙と大量の火の粉が襲う
一斉に逃げる・・・

風向きを考えて場所取りしないと煙で何も見えない
そして火の粉で服が穴だらけ
ダウンなんか・・・悲惨ですぞ


seiryoji-otaimatsu4

今年は燃え方があまりよくなかった
それぞれ早稲・中稲・晩稲と呼ばれてその火の勢いや燃え方で今年の農作物の豊凶を占うとの
ことでしたが・・・・・どれがどれだか分からなくなりました(笑)



清凉寺お松明式が終わると京都にも本格的な春が
そして桜の時期がやって来ます


「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
また落ち着かない時期となりますね(笑)

お松明式と狂言

今回は、お松明式と狂言です

場所は、嵯峨清凉寺です

清凉寺の「凉」の字は「にすい」

異体字の関係です 「涼」と「凉」どちらも「すずしい」です
お寺さんの意向を尊重して「清凉寺」でいきます



京都三大火祭の一つ「清凉寺お松明式」 京都三大念仏狂言の一つ「嵯峨大念仏狂言」
京都三大がこの日3月15日は、二つ重なります

毎年3月15日で今年は土曜日になりましたのでお松明式も狂言も満員御礼でした

露店もたくさん出て近所のちびっこたちでこちらも満員御礼


最初は、お約束のコレからです

sagakyogen-itoman

本堂前の伊藤萬蔵です(笑)  よろしくお願いします


嵯峨大念仏狂言

sagakyogen-daibutsu-kawa

パンフレットとかわらけです 直径63mmおみやげに購入

sagakyogen-kanban

15時30分
最初の演目は、「大仏供養」無言劇なので簡単な内容と調子をとるための
合図等の説明があり始まりました


sagakyogen-daibutsu1

低い長椅子に腰掛けて見上げる感じです

sagakyogen-daibutsu2

写真撮影は自由ですが  
冷静に狂言を観ていると時間が経つにつれて狂言の内容をよく知っている方と
知らない方のシャッターを押すタイミングが違うことに気付く(笑)

17時
次は、「釈迦如来」おもしろ劇で笑いがおきます

sagakyogen-syaka1

美しい母親

sagakyogen-syaka2

そうでない娘


狂言の合間に本堂に上ります 本日15日は、無料拝観日なのです

seiryo-muryo

無料拝観日

本尊の釈迦如来像や涅槃図 庭等拝観できます

seiryo-onericyochin

お松明式のおねりに使われる提灯もスタンバイ中

本堂前 右側には高張提灯13基を立て、高低で江戸時代には米相場を
最近では株価の上下を占うとのことです


本堂から出てくると提灯の位置が変わっていました

sagakyogen-cyochin2

どうやって判断するのか・・・すみません聞きませんでした


さて狂言ラストの演目
18時30分「土蜘蛛」です おなじみの人気の演目です

sagakyogen-tsuchigumo2



sagakyogen-tsuchigumo1

この頃になるとすっかり暗くなって 月がきれいでした

立っているのが(ずっと立ち見でした)辛くなってきましたので
途中で切り上げました
糸のシーンはありません


sagakyogen-cyochinyoru

日がすっかり暮れて月が良い感じでしたので撮ります(月好き)・・(笑)



お松明式は、次回です







今回のオマケです

本堂裏の放生池に浮かぶ弁天堂の宝珠を撮っていたら
僧侶の方からいきなり声を掛けられた

あの宝珠、阪神大震災のとき屋根から落ちて行方不明になってしまい
大捜ししたら池の中から見つかった・・とのことです

seiryo-bentendo

画像はイメージです(笑)


グーグルの航空写真を見るとブルーシートが・・・・修理中のようです
いつの写真かはワカリマセン

妙心寺 大法院と象山先生

第48回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開で 
妙心寺塔頭 大法院(みょうしんじ だいほういん)が公開されています

大法院といえば「佐久間象山先生の墓所」です

いままで行けなかったので(大法院は通常非公開)行ってきました


さてどこから出発しましょうか
実は、前から決まっていました 
それは北野天満宮前の交差点南西角にある「佐久間象山墓道標」からスタートです

syozan-kinano

佐久間象山先生墓妙心寺内にあ(以下埋没)
是ヨリ西(以下埋没)


道標に従って西を目指します 一条通を西へ 馬代一条を越えてなお西に・・・
到着しました 妙心寺北総門です ここにも石碑があります

syozan-kitamon-1

佐久間象山先生墓當山内にあり

さて門を通って中に入りましょう 右側に警備の方がいますので軽く会釈して(笑)

自転車はそのまま乗り入れてください 降りる必要はありませんが運転は慎重に
250m進むとまた案内の石碑が建っています

しかし大法院特別公開のときは石碑が見えません

syozan-on-off

理由はこれですね(笑) 看板を取り付けるためにあるような石碑です
通常は右のように「贈正四位象山佐久間先生墓道」です



妙心寺塔頭 大法院 真田幸村の兄で松代藩主であった真田信之の菩提寺

syozan-mon6mon

門には 真田家の家紋「六文銭」

院号は真田信之の法名「大法院殿徹岩一洞大居士」に由来します


客殿に入る前に象山先生に会いに行きましょうか

syozan-hidarihakahi

ここにも石碑 「左 佐久間先生墓」

syozan-hakairiguchi

墓地への門を通って延段を降りていきます
左に曲がると先生の登場です


象山佐久間先生墓です

syozan-boseki

白御影と聞いていたが ほんのりピンク・・本御影でしょうか
竿石は、高さ約1m 幅約0.37m  うーん約360kg・・とか思う(笑)

syozankai

象山会
「象山会ハ象山先生ノ墳墓ヲ保護シ其遺墨遺物等ヲ蒐集シ先生ノ功績ヲ永遠ニ発揚スル
ヲ目的トス」とのことです


今回は、佐久間象山先生の墓所を中心のご紹介でした


客殿と庭を少しだけご紹介(笑)

daihouin-roji

客殿を囲むように広がる庭園は、草庵風茶室「有隣軒」に通じる露地庭園です。


daihouin-cyozu



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syozan-yurin

草庵風茶室「有隣軒」

今回は、7~8名ほどで説明を受けました
室内は、撮影禁止でしたので・・・

少し残念だったのは冬なのでガラス戸がはめてあったが
ガラスが現代の板ガラスになっていたことです


大法院をあとにして南総門に出ます


大本山妙心寺の寺標です


syozan-myoshinjihyo

でかいですね 力強い 強すぎて大・本の文字が
石碑に収まりきれなかったようです



それでは妙心寺から木屋町方面に向かいます
木屋町通の象山先生関係を見に行きます

丸太町通が便利ですが交通量が多いので
自転車の方は 他のルートをお勧めします




さて木屋町で佐久間象山先生といえば
三条小橋のここからスタートですね

佐久間象山・大村益次郎遭難碑北へ約一町 道標です

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北へ約一町(109m)


syozan-sonan

象山先生遭難碑・大村益次郎卿遭難碑並んで建っています
実際には、109mではなく御池通を越えて300mくらいです

どちらかが移動したのでしょうか
御池通を拡張したとき「北へ約一町」碑があったので
三条小橋に移動したのでしょうか
確かにこの場所は人目に付きますね
「おっ」と思うには良い場所なのかもしれない


最後は、「佐久間象山寓居址」碑です
「佐久間象山・大村益次郎遭難碑北へ約一町」道標から
こちらが約110mです(約一町)

syozan-gukyo

駐車場の入口になってちょと肩身が狭そうですね



第48回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開は
3月18日(火)までです

一度、佐久間象山先生のお墓参りにお出掛けください
なお、京都・東山花灯路-2014が14日~23日まで
行なわれます


非公開文化財特別公開を見て夜は花灯路へ・・いいですね

謎のマンホール 拾遺・・その②

今回は、マンホールと石碑の残念なお話です


京都マラソンの翌日 2月17日 雪丸号で京都御苑・・・
京都御所と言った方がお分かりでしょうか

その京都御苑から仁和寺を目指した


途中、久しぶりに「のっぺらぼうマンホール」に会いに行きました

以前、2011年05月10日 謎のマンホール 拾遺?・・で最後に
ご紹介したマンホールの蓋です。

下水人孔 大正2年」のマンホールの蓋・・と推測されるものです


http://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1002089832.html

「下水人孔 大正2年」の件ですが

少し離れた場所にそれらしきマンホールがあります
「それらしき」とは、磨耗が激しく文字はまったくわかりません
のっぺらぼうマンホールです。

しかし、年代によってマンホールの穴の位置が違います
こののっぺらぼうマンホールが「下水人孔 大正2年」の文字が入ったマンホールの
穴の位置と同じです。たぶん大正2年物だと思います

しかも現役!!  働き者ですね・・・・・・そろそろ100年ですね

以上が抜粋です


場所は、出水通と猪熊通の交差点 この場所に100年いたことになります(推測)

しかし、この日遠くからみて違和感を感じた 何か変だ 
だんだん近づくにしたがって確信にかわる

替わっている 蓋が交換されている

T2-man

「のっぺらぼうマンホール」「下水人孔 大正2年」(推測)


T2-man-kai

今回のマンホールの蓋 現在採用されている「御所車」をデザインした
マンホールの蓋です 京都市内方々で見ることができる一般的な蓋です

縁取りされていた石もない 「のっぺらぼう」と「御所車」は大きさが
異なるので当然なのですが・・・



例のごとく(笑) 京都上下水道局に問い合わせました

返事をいただきました

平成25年2月28日に竣工しました経年管対策工事において取替え
工事で発生した瓦礫と共に廃棄処分になったとのことです

お忙しい中 返事をくださった京都市上下水道局下水道建設事務所様に
改めて御礼申し上げます


1年前に無くなっていました 事前に連絡を入れておくべきでした

しかし、京都市上下水道局下水道建設事務所の回答のなかに
「上下水道局が発注し」との文言がありましたので

工事を請け負った業者の方が「保管していました」と・・・・
なることを願っています


蓋の周りにあった縁取り石も廃棄のようです
時代からして もう採れなくなってしまった白川石ではなかったかと・・・

100年物の蓋が消滅しました 残念でなりません 反省しています



もう一つは 石碑です

旧東海道の追分(奈良街道)にあった「柳緑花紅」碑です

こちらも久しぶりに追分を通過しようとしたとき(2月18日)
マンホールの蓋のように異変を感じた

無くなっている 石碑が無い

ここは、一日を通じて交通量が結構多い この日は車だったので
急ぎ写真を2枚とって追分を後にした

追分 柳緑花紅」碑については こちらをどうぞ

http://yukimarukyotosampo.blog.jp/archives/1002090285.html


oiwake2007-11

蓮如上人の碑がなくなり 今度は「柳緑花紅」碑までも


oiwake2014-2

そして何も無くなった・・・でしょうか



石碑が無くなった場合は、事故か工事の可能性が高い
この日は、前日のマンホールの蓋といいブルーな気持ちで帰路に着いた

自宅で画像を確認してみると現地では気が付かなかったが貼り紙がありました
小さかったがなんとか読むことができました
それによるとやはり石碑は車の事故で倒されたようです
行政と再建に向けて検討中とのことです

こちらは超が付く有名な石碑なのではやく再建されることを願います

それにしても蓮如上人(おそらく御塚道)
東西本願寺のどちらか または両方で再建はないのでしょうか・・・・・・
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