雪丸の京都散歩2

雪丸号(自転車)に乗ってちょっとディープな京都をご紹介します

2011年06月

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西本願寺 伝道院

西本願寺における親鸞聖人750回大遠忌法要は、6/16で一段落しました
次は、9月9日スタートします

今年は、親鸞聖人750回大遠忌にあたり本願寺周辺はたいへんにぎやかで
混雑します。

しかし、今は比較的静かです。 
先日、西本願寺さんにおじゃまして阿弥陀堂にお参りして
御影堂に向うと「日本にこんなにパイプイスがあったのか」と思うぐらい
すごい数の大遠忌法要用のパイプイスが並べられていました。・・・・信仰の力ですね

御影堂門を出て堀川通を東に横断すると門があります。総門です
総門をくぐって正面通をなおも東に進むと通の両側には仏具店でいっぱいです

少し進むと登場です。
えっ、なに あの建物 怪しすぎる(失礼) ここは日本?インド?
お待たせしました・・・伝道院の登場です。

実は、本当に「お待たせしました」なのです
約10年間、ずっとシートで囲われていました。
まさにベールに包まれた建物でした。
親鸞聖人750回大遠忌法要にあわせて完成したようです。
親鸞聖人のおかげですね・・・・・合掌
dendouin

実際は、電線・各種ケーブルがいっぱい写ります
加工して電線等を取りました

西本願寺 伝道院とは
京都市指定・登録文化財 本願寺門前町にそびえるアジア風建築

明治45年に竣工。設計は本願寺築地別院や平安神宮を担当した
伊東忠太(当時東京帝国大学教授)。

ルネッサンス様式やゴシック様式といった西洋一辺倒だった
明治時代から大正時代にかけての近代建築史において、
あえてアジアを意識した、斬新な建物であります。

建築当初は、「附属屋」、「倉庫」、「物置、人力車置場、便所」などが
ありましたが、現在は「本館」だけ残っています。
その本館は赤レンガ造り一部塔屋付き二階建て(最高部の高さ約21m)の
インド・サラセン様式のエキゾチックな建物。

周囲を取り巻く御影石一本造りの石柵の柱頭には、ライオンや
羽を持つ象など動物の彫刻が施されています。
内部はケヤキ造りの階段や、高い天井から吊り下げられた
アールヌーボー、セセッション等のシャンデリアという装飾に富み
重厚な印象を受けます。
「本願寺界隈のみどころ駒札より」

isisaku

石造柵柱の上にあるのは何でしょうか?
ライオン?羽を持つ象? なんだか分かりません(汗)
ただのオブジェとして置いたのでしょうか?
うーん、まさに鬼才・伊東忠太ワールドです

なぜ約10年もの間 シートに覆われていたのか
その答えは本願寺さんのHPにありました

1912(明治45)年の創建以来約100年が経過

建物の内外の老朽化問題の深刻化

テラコッタ (装飾用の素焼き陶器)が落下する恐れ
建物の老朽化の進行を抑えることができる素屋根を建設
これにより、将来の修復工事にも対応できる準備を整えられました

2007(平成19)年、伝道院を、 境内地の整備として修復することが決定
修復の際、カフェやショップなどを設置する案が上がる
しかし、それは伝道院を不特定多数の人が使用することになる
すると研修所として登録されている伝道院の主要用途の変更が必要になる


用途変更を満たすため、万が一の地震に備えて耐震構造への変更や、
同時に物販・飲食店等を設置することによる耐火構造への変更、
および消火設備・防火壁の設置、延べ床面積に応じた防火水槽などを
設置する義務が生じてくることがわかり、特徴ある内装や外観を
変更しなければならないという大きな問題点が判明しました。


現行の建築基準法には適合していませんが、既得権が認められた
「既存不適格建物」であります。また文化財に指定されていることから
耐震補強などは所有者の努力義務として課せられ、現行の建築基準法に
規定される義務の履行は求められていませんでした。

当面、不特定多数の方々を受け入れる物販・飲食店等の用途変更は行わず、
既存不適格建物の適用内で文化財として求められている耐震補強などを施し、
将来的に重要文化財指定を見据えた修理維持管理を行う方針
およそ2年に及ぶ修復に向けての行政との折衝や調査の結果を経て、
伝道院修復工事の基本方針が決定

2011年伝道院修復工事完了  (本願寺HPより抜粋)

歴史のある建物は建築基準法は必ず壁になりますね
古き良きものを残そうとするとそれなりの苦労はあります

工事の経過を考えると当分の間、伝道院内部には不特定多数の一般の方は入れない

しかし、現在 親鸞聖人750回大遠忌法要記念として
2011(平成23年)年4月9日(土)~2012(平成24年)年1月16日(月)
月曜日が基本的にお休み 11:00~16:30
伝道院内部を見ることができます。 しかも無料です。
内部は撮影禁止です。 一般の人が入れるのは最初で最後になるかもです
dendouin hanko

記念スタンプもあります

黒〇K

今回は、看板のお話です


京都の看板といえば・・・・・・・・・
茶色のマクドナルドが有名ですね 

超が付くほど有名で皆さんが「ああ、そうそう茶マック」とおっしゃいます

しかし、京都市内を注意深く見てみると まだまだ色々あるようです
ファストフードは、上記のマック(関西文化圏なのでマクドでしょうか?)そしてすき家など
探してみてください。結構あります

銀行・ドラッグストア・車のディーラー・スーパーなども 
京都は他の地域と比べると地味ですね

何箇所か見ていると共通していることがあります
看板の下地となる色が問題で
下地が赤で文字が白の場合 下地を白で文字を赤になる
逆転する場合が多いのです

要するに白色を基調にするデザインになるようです

コンビニは、サークルKやセブンイレブンやファミリーマートなど
メインの看板はそんなに変わらないが 店舗に付いている 
横の線(各コンビニ独特の配色)の太さが二分の一以下になっているものを
よく見かけます
それを極めたのが 石段下(八坂)のローソンでしょうか・・「ローソン八坂神社前店」
線なし 白のみです LAWSONの文字色は茶色です

デイリーヤマザキも地味看板できています(数は少ない)
daily


なんと郵便局までもそうです
yubin

オレンジの文字に下地は白です。  逆転パターンです

京都市屋外広告物等に関する条例・京の景観ガイドライン
高さ・面積・色等々かなり細かく規定されています


色だけとっても表示面の下地の色をマンセル値(色の鮮やかさや明るさを数値で表したもの)によって
禁止色が定められています。(詳しくお知りになりたい方は京都市HPをご覧ください)

そして最後にこの一文が添えられています
「※この基準は最低基準です。繁華街等規制の緩い地域から文化遺産の周辺等の
厳しい地域へ段階的に色彩の規制が厳しくなっていきます。
広告物を設置する地域(文化遺産等の周辺,住宅地付近,繁華街等)や色の組合せ, 
デザイン等によって,色彩の変更をお願いしています」とのことです
結局、個々に相談ってことでしょうか

しかし、最近は、爆発的に増えている コインパーキングの看板が
問題になっているようです。
数からいえばコンビニなんかは問題にならない多くの数ですから・・・・・


もう一つ(こちらが今回の主役でございます)
京都ではありませんが(県境から2kmくらい)
お隣の大津市にある看板でコンビニのサークルKの看板です

なんと通常 赤の部分が「こげ茶色」です。(ほとんど黒)
通称「黒〇K」又は「黒K」

場所は、京都と大津を結ぶ「山中越え」と呼ばれる道沿いです
比叡山ドライブウェイの田の谷ゲート近くの
「サークルK大津ひえい平店」です。
店の横ラインは普通ですが 看板のみ黒です

比叡山延暦寺のお膝元なのだからでしょうか
山中越えは比叡山の入口にあたり しかも大津&琵琶湖の眺望がすばらしく
特に夜景がきれいですので利用される方が多く
「黒〇K」を知っているかたも多いと思います。
kuro k

通称「黒〇K」又は「黒K」サークルK大津ひえい平店
35/01/59.0 135/49/53.0 ±3m 日本測地系

そこでサークルKに聞いてみました。(サークルKサンクス)
回答は、
「大津ひえい平店の看板が、通常の店舗と異なる色使いを
しているのは、大津市の定める条例に従った結果でございます。
他の地域で、このような特例措置を取っている例としては、
京都市などがございます。その他にも、店舗が入居している
建築物の所有者の意思等で、特別なデザインとなっている
場合がございます。
各店舗が通常の色使いと異なる看板を
使用している理由は、地域や入居している建物ごとに異なります。
従いまして、どの店舗がどのような看板を使用しているかを、
全てご案内するのは、難しい状況です」

このような質問に丁寧にご解答くださったサークルKサンクスさんに
御礼申し上げます。

しかし、京都市内のサークルKで「黒〇K」を見たことがない・・・・なぜ


看板ではありませんが
京都市内では、ほとんど雪丸(自転車)に乗って行動しています
いつも頭に入れて注意しなければならないのは、会社や商店の「日よけテント」です
ひさし状になっていて 出し入れができる可動式のものです

もちろん歩行時は、問題ないしかし自転車に乗っていて立ち上がったときに丁度顔面の
高さになっているものが結構あります
管理人もヒヤッとしたことがあります。もちろんヘルメットは着用していますが
自転車用のヘルメットはあくまでも転倒した場合を想定していますので危険です

みなさんも京都観光でレンタルサイクルを利用されることがあると思います
京都は自転車が便利ですからね
その際は十分注意してください 痛い目をするのは自分ですから
痛い目だけですまないでしょう(大痛)
しかし、あの「日よけテント」には規制がないのだろうか・・・・・・・
完全に道路に出ているのに(涙)

京都の家

京都の家です。  ああ町家ですね

犬矢来・虫籠窓・ばったり床机
ウナギの寝床と表現される間口が狭く奥行きがある
中に入ると おくどさん・奥に坪庭・・・・そして和服京美人

いいですね。JAPANです。いや「日本」ですね。
京都でも少なくなりました。 維持管理が新築以上にたいへんですから

いやいや今回は家は家でも こちらです
「意外と有名なんですよボクは」そんな声が聞こえてきそうな家です。
kaonoiedesu

顔の家です

この角度からの写真は 「目」の部分に電線やケーブルが掛かり
犯罪者のようになります・・・注意です
35/00/40.4  135/45/35.9 ±5m 日本測地系

設計は山下和正  山下和正建築研究所
場所は京都市中京区衣棚通二条上ル
竣工は1974年
「顔の家」これ以外の表現はありませんね

景観条例は大丈夫なのでしょうか
初めは、このような家を建てようとする方なので
何処かの家のように赤&白のしま模様だったりして
それを景観条例を考慮して今の姿になったのか
考えすぎですね(笑)・・・・・・失礼しました

眉毛は????付けて欲しいようです


続いてはミッキーマンションです
mickey m

賃貸で現在空きがあるようです
残念ながら最上階ではありません 
最上階はオーナーさんでしょうか?
この日は、ミッキーのバスタオルが干してありました
意識的でしょうか・・・・・・?
五条通沿いです
34/59/35.4  135/45/30.2  ±5m 日本測地系


いかがでしょうか?「どこに住んでるの?うん、ミッキーマンションどす」
このような会話(汗)・・・・・



おまけです
tsutanoie

今となっては「最先端のエコ住宅」なのでは
この日、たまたま手入れの人が2人 入っていました
やはり維持管理がたいへんでしょうね
麩屋町通六角下ルです。登録有形文化財ですのでよろしくです
先生んちです・・・・・・・・
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